愛しのペットたち 仙人

先月、猫2匹の納骨をしてきました


実はその猫たちの他にも猫(仙人、仮名)がいました
仙人が10才の時に2匹を家に迎えました


仙人はワガママだったし、鳴き声がうるさかったけれども、平和主義だったし賢い子だったと思います

爪研ぎ以外では爪を研がなかったし
障子に穴を開けることもありませんでした
←むしろ人間が誤って開けていました
また人間がいる時はテーブルに上がることもしませんでした (前足を上げる程度)


長い間、仙人は1匹の世界だったけれど
ある日突然2匹の子猫がやって来ました
1匹は姫(仮名)、もう1匹はエース(仮名)とします


仙人は最初こそイヤがっていましたが、そのうち2匹を受け入れてくれました
かといって自ら2匹のところに行くわけではなく、適度な距離を保っていました
でも2匹は仙人のことが大好きな様子でした


2匹は子猫同士遊べていたから、よかったのかもしれません



仙人は坊っちゃんで、
1回クチから落ちたフードは食べませんでした
また、水も容器にたっぷり入っていないと不満らしく水の前に座り「取りかえろー!」と鳴いて催促していました

おやつも同じモノが続くと食べなかったし
2~3種類同時にあげないと不満を口にしていました
とにかく食いしん坊でした

私が塩サバを食べていると匂いを嗅ぎ付け
「くれー」と言わんばかりの視線を送ってきました
本当はよくはないでしょうが、少しだけお裾分けしていました
満足するとお気に入りの場所で毛繕いしていました
マグロの赤身も好きでその時も側にきて熱い視線を送ってきました
ホントに可愛かったです


仙人は子猫時代、開腹手術を経験しています
また去勢手術をしてもらったとき先生に「お粗末だ(笑)」とも言われました
それまで猫を飼ったことがなかったので分かりませんでしたが、
エースの去勢時期に違いが分かりました(笑)


そんな仙人でしたが、
手術後どんどん大きくなって肥満体型で
お腹をゆらゆら揺らし走っていました
また冷房が苦手で冷房を付けると部屋から出ていき、うだるような部屋で伸びきって寝ていました


肥満気味だったし、おやつも食べたいだけ食べていましたが、その後は病気もせず18才まで元気にいてくれました


晩年は肥満気味の仙人も少しずつ痩せていき、食べ物の選り好みが激しくなりました


病院に連れて行くことも考えましたが
年齢も年齢だし、病院嫌いだし、連れて行ってもストレスを与えてしまうし、点滴で数日伸びるだけだろうということで家で静かに過ごしました
最後は大好きな水も飲めなくなった2日後くらいに天使になりました
この選択に後悔はありません



仙人は人間の望み通りの最後でした
仙人は大好きな下僕と一緒に寝ていたのですが
最後の朝、下僕の腕を前足で引いたそうです
前の晩は体が硬直気味だったけど、最後の力で下僕に挨拶をしてくれたんだと思います
そしてその後に旅立っていったのだと思います



もちろんお別れは寂しいし悲しいけれど
大好きな下僕の隣で旅立ててとてもハッピーな最期だったと思います
それは私たち人間側の切な願いでもあったんです
「朝起きたら静かに旅立っていたらいいね」って

仙人は人間の願いを叶えてくれました
ありがとう
私自身もそんな最期を望みます



仙人、本当にありがとう!
また会う日まで